ある村に１０人の農家の人が住んでます
其々、米、麦、芋、キャベツ、白菜、人参、
玉葱、ピーマン、トマト、ナス、きうりを作っています
１人で１０人分ずつ作り、皆で分けて、平和に暮していました

所が、酪農の人達が５人、引っ越してきました
其々、牛、豚、羊、馬、鳥を育ててます
皆で、１５人分を育てて、分け合って行きました
食卓も豪華になり、今までよりも、凄く幸せになりました

所が、漁業関係者も５人、引っ越してきました
近海で取れる小魚、沖で取れる魚、川で取れる魚、
貝を取る人、海草を取る人、食卓は海の幸、山の幸で潤いました

村は２０名の人口になりましたが、
１人で２０人分を育てるのが大変だから
隣村から、２０人移住してもらい、其々の仕事を手伝って貰いました

人口が増えて来たので、村長も選びました、お金も作りました
余った作物を、他の村に売りに行く為の仕事をする人も必要です
作物を、保管する場所も、係りも必要です

気がつけば、同じ作物や、仕事をしてる人が１０人になりました
人口は２２０人になります
同じ作物を作っているけど、一生懸命な人は１人で１００人分も育てます
そして、安く売るから、良く売れるけど、他の人の作物は売れません

時代は発達して、現代、
サービス業、サラリーマン、製造業、運輸、公務員、その他
農家の人は、一人当たり、何人分の生産をすれば、
幸せに生きて行けるんでしょうか？

今まで、効率って言う合言葉の元で、生産重視に目を向けてるけど
そろそろ、普及も、限界に来ています

製造業も、機械やロボットだと、１台で、人間１千人分の仕事を奪います
それでも、生産重視にしてると、ほとんどの仕事がなくなります
今は、得してるかにみえるけど、自分で自分の首を絞めてるようなもの

皆が便利と使ってる、インターネットショッピング
安くて美味しい商品が手に入るけど、
その分、自分の村の売り上げは、下がるし、仕事が無くなっていくのです
ジャパネットタカタのテレビショッピング、１人で１万人分の仕事をするから、
１万人分の営業や、電気店の仕事が無くなるって事なんですよね

だから、生産重視、販売重視から
一人当たり何人分の生産をする事で、サービスをする事で生活できるか？
これを基準に、商品の価値や価格が決まれば、
人間が長く繁栄出来ると思うし、余暇を楽しめると思う

今の時代に、こんな価値観の人って、居るかな？心配です
たぶん、日本では平安時代、ヨーロッパでは、
古代ギリシャのソクラテスが生きてた時代の考え方かもね～