今から３４年前に、テニスを始めた頃
カワサキラケットから、沖縄のテニス普及の為に
色んな指導者が来てくれた、
その時のラケットはウッドで
フォームはフラット系で、早くティクバックして
真っ直ぐに押し出すって感じだった

所が、ヒーローの打ち方は、小学校の時に、卓球をしてたので
ナイキのマークのように、上からひいて、
斜め前に押し出すのでスピンが掛かる、何度も注意される

だけど、卓球では、回転が方向性と安定性を生むから
絶対にスピン系がテニスにも普及すると思って
散々言われたけど、やり続けた

その後、ボルグがデビューし、活躍すると、
解説者が、素晴らしいオーソドックスなフォームですねって言った
見たら、散々ボロクソに言って討論した人だった
『スピンは方向性と安定感を生み出しますからね！』って

この当時の硬式テニスと言うと
セレブな皆様の社交場って感じで
テニスも全然科学されてなくて
何故そこに立つの？って聞いても
『上手い人が、そこに立ってるから？』って程度だった
何処にどう立てば良いか？自分で研究するほか無かった
最初に考えたのは、コートの何処が打てない所なのかを知る為
サイドラインにボールの缶を立て、ベースラインから
何処まで当てる事が出来るか実験して
ロープで打てる場所まで、線を引いて、ある事に気づいた

『テニスコートは、ボールを頂点として、三角形である』って事

これをキッカケにシングルスのポジショニング、
ダブルスのポジション、雁行陣、平行陣、後方陣を、
どう立てば良いかを知る事が出来た

それを教えると、此れはオカシイ、とか言われた
そのうちに、テニスマガジンなどの本などに載ってから
それが、当たり前になったけど、
あんなに『此れはおかしい！』って言ってた人

ラケットがウッドから、金属、
ハイブリット、デカラケ、グラファイトに代わって行く度に
『こんなの使えないよ、』って言ってたコーチ達

今からの時代は、スピードが大事だから
スイングスピードが速くなる時代になるから
軽めのラケットが主流になるって言うと
『何で、プロは重い物を持ってるの？、軽いのなんて使えない』
って言ってた人が３７０ｇ→３４０ｇ→３２０ｇになり
今は２５０ｇを使ってる、

それがウエアーにもファッションにも、フォームにも、グッズにも
テニスの考え方にも、人生にも
全てにおいて、保守的に考え、『こんなの使えないよ』
って平気で言うそして、その人達は、言った事に責任を持たないし
１０年後には、平気で使っている

何故、自分は意外と反対されるんだろう？って不思議だった

ところが、答えは簡単
皆は、今を見て判断の基準にする
自分は、１０年後の先を見て教えるから
見える世界が違うのは当たり前なんだと思う

近頃は、１０年も経てば、言った事も忘れ、
それが当たり前の世界になっているから、当たり前に使う

って事は『人は言ったからといって、責任を持つものでなく
言った事も時が過ぎれば、忘れる』

だから、人がなにを言っても気にする事は無い
自分の信じる道を歩めば、おのずと時代がついてくるって事だね！