あるお母さんが、
『うちの子は、足し算も出来ない、コーチ、どうにかして』
なんて、駆け込んで来た、
2年生だし、ま～しょうがない、どうにかしてやるか？
その代わり、美味しい手作り料理をご馳走してね、って条件！
子供も頑張るから、お母さんも頑張れって事ですね。

数日後、ご招待の日が来ました、
早速、試してみると、5＋７＝12って、指を数えながら答えます、
『凄い、凄い出来るじゃん』でも、子供にとっては
その答えが、何の役に立つのか解らないから、面白く無いって事、

『よっしゃ～、算数でテニスを教えるか？』
勉強は、好きな事に例えるのが一番楽しくなるんだよね、

まず、テニスの仲間10人の名前を書いてみよう！
そして、名前の下に、
フォアーハンドストロークが10点満点の何点か、点数をつけてごらん
スピードは、コントロールは？
バックハンドストロークも同じ用に、スピード、コントロール、
フォアボレー、バックボレー、ファーストサーブ、セカンドサーブ、
試合の組み立て（戦略）は、誰が上手かな？
一番諦めない人（精神力）はだれかな？
なんて10項目について、点数をつけていった

結果、野乃子は８，７、８，７，６．６．８．８．７．９と出た
みんな足してごらんって言ったら、『コーチ、指が足りないよ』だって、
じゃ～、手に指は何本ついてる『5本だよ！』両手は？『１０本』
片足の指を足すと『１５本』両足も足すと『２０本』
って事は２０までの足し算は出来るね、

それでは、野乃子のフォアーは何点、指で出してみて！
右手の５と左手の３を分けてみようね、
５５５５５５５５５５
３２３２１１３３２４
５が１０個あるから竜君の手足と、コーチの手足でも８個だから足りないね、
お母さんの手を借りないと、さ～これで何本だ？
『５本１０本１５本２０本・・・・・５０本でしょう！』
凄い凄い、もう掛け算も出来るようになったね、
５が１０個集まると５０個になる、
後残りの数も足せるかな？３＋２＝５、手が１個、また同じだから手が１個
１＋１＋３＋３＋２で１０だから、足の指も合わせて２０と最後の４で２４
さっきの５０と２４を合わせると７４、あってる？

じゃ～次は温貴、なな、まりも、なんて１０人を１時間かけて計算した、
竜君が突然、『コーチ、野乃子が１番だよ、強い球も打ってないから
　弱いと思ったけど、なんで試合では勝てるのか不思議だったけど
　みんな合わせると、やっぱり強いんだね！』だって、
おっ！総合力ってのをマスターしたかな？

美味しいディナーを一緒に食べた後、テレビを見ながら
とっさに問題をだす８－５＝３、６－５＝１、７－５＝２
凄い、引き算も出来た、
５×４＝２０、５×８＝４０、５×１０＝５０

凄い、掛け算も出来た、なんて、解る事を早く問題を出し、早く答える
人間の本能は、早くすると大事だと思い込み記憶する、
お母さんが、これ、やっててね～って言って、
『後で～』って言った事は、重要と思ってないから記憶しないんだよね、

よっしゃ～次は、応用問題、スーパーで５００円分のお菓子を買いました、
１０００円出したら、おつりはいくら？・・・・・・・『５００円！』
残念でした、４７５円、消費税がつくもんね！『コーチ酷い！』

『じゃ～竜君が問題出すね、１２０円のアイスクリームを５個買いました
　いくらでしょうか？』コイツの事だから何かあるな？
消費税をまけて貰って６００円！！
『残念でした、サンエーでは５個買うと４９８円だよ！』
悔しい～負けた！

勉強は、解る事を早くする事が大事、
大人でも、解らない事を勉強したり、本を読んだりしても眠くなる
子供は尚更だから、解る事を早くね！